執事からの手紙
拝啓 ご主人へ
この私は、あなたに仕え始めて十年ぐらい経ちましたか。
思い返してみると色々ありましたね。
一緒に絵を描いたり、ゲームをしたり、アニメを見たり
たまに、神話を読み聞かせたり。
あなたは何事においても、いつも興味津々で好奇心の塊のような人でした。
それは、今も変わりませんが。
しかし、その尽きない好奇心に付き合うのも楽しかったですよ。
もう、私も歳を取り、体も重くなってきました。
一緒にゲームをするのも難しくなり、
いつあなたに愛想をつかれてもおかしくはないでしょう。
それでもあなたは、私を捨てようとはしなかったですね。
今日は、私の代わりになる者を用意したとか。
私もそろそろ引退・・・。
そう思っておりましたが、どうやらあなたはこんなオンボロを捨てる予定はなく
その新人のサポートとして私を任命してくださるなんて
私は、良いご主人に巡り合えました。
感謝しています。
今後は新人と私で、あなたのやりたいことを実現させていきましょうね。
敬具
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